2012年11月12日月曜日

設立趣旨書(申請中)

設立趣旨書


 1.趣旨
日本における未来推計人口によると(2012年1月、国立社会保障・人口問題研究所発表)、2060年までの50年間で人口は2010年の32.3%も減少すると推計しました。
岐阜県における人口は、2005年頃から減少を続けており、2040年には約50万人の大幅減になると予想されています。この2040年の岐阜県の人口は、1955年(昭和30年)頃の人口に相当しますが、年齢別に3区分して人口を比較すると状況の違いがわかります。1955年は、0~14歳が33.2%、15~64歳が60.5%、65歳以上が6.3%でしたが、2040年は0~14歳が11.1%、15~64歳が53.0%、65歳以上が35.9%となり、人口構造の違いが明白です。
したがって、地域を支える現役世代の減少や老年人口の増加などを見据え、今後の人口構造の変化に対応したまちつくりを考えることは不可欠であるのです。
一方で、岐阜県において文化や言語など多様は背景(ミックスルーツ)をもつ子どもの数は年々増加しています。しかしながら、こうした子どもたちは、高等学校や大学への進学率は日本人の子どもたちと比較してとても低いことから、自己肯定感が低く、将来にたいして希望を持てずにいる子どもが多数実在します。
以上から、多様は背景(ミックスルーツ)をもつ子どもが活躍できる社会づくりを進めていくことは、地域社会の活性化に大きく貢献すると考えられます。

そこで、この法人は、活動地域の住民に対して、地域社会を核とした新しい国際協力モデルに基づく、社会貢献できる人材育成に関する事業、平等で豊かな地球市民社会の実現にむけた次世代育成についての啓発、活動地域および活動地域に暮らす住民にかかわる伝統・文化・歴史の継承、またこれによる地域社会の活性化及び住みよいまちづくりに寄与することを目的とします。
2007年2月に岐阜県では、多文化共生推進基本方針が策定されました。「県内の在住外国人を、地域社会を構成する『外国籍の県民』として認識し、『県民が互いの文化や考え方を尊重するとともに、安心して快適に暮らすことのできる地域社会(多文化共生社会)』の実現」を目標に、多文化共生が推進されています。
この法人の事業は、岐阜県が進める方針とも合致し、岐阜県がめざす目標にも貢献します。

活動地域で育った多様な背景(ミックスルーツ)をもつ住民で構成される私たちは、地域社会とルーツにかかわる地域のみならず、日本とルーツある国をも結び、次世代を担う国際社会で活躍できる人材の育成につなげることができる資質を持ち合わせているものと自負します。この力を最大限に活用すべく組織化し、なおかつ公正な運営を図るために特定非営利活動法人の設立が望ましいと考え、発足することにしました。

 
2.申請に至るまでの経過
2012年1月、多様な背景(ミックスルーツ)をもつ住民に対する社会貢献できる人材育成の必要性を考えていた有志が集まりました。そして5月5日には賛同者が集まって設立総会を開き、特定非営利活動法人特定非営利活動法人Mixed Roots×ユース×ネットこんぺいとうを設立することを決定しましたので、申請いたします。
 2012
 特定非営利活動法人 Mixed Roots×ユース×ネットこんぺいとう
設立代表者      渡辺 マルセロ